これ、レンゲ草です。
今日、近所のお寿司屋さんの店先を通ったとき、「ご自由にどうぞ」と植木や苗が置いてあったので何気なく見ると、「レンゲ草」と札が。
レンゲのような半分雑草?が、ご丁寧にカップに入っているので、二度見してしまいました。
すると、お店の人らしき女性が出てきて「レンゲは最近、田んぼに植えないと聞いたので、自分で種を買って育ててみました」と言うので、何となく会話が始まりました。
女性「レンゲは、花が咲いた後に田んぼにすき込むとよい肥料になるそうですよ」
私「そうらしいですね」
女性「レンゲって、そもそもいつの時期に咲くんでしょうね?」
おや?この人は田舎の出身ではなさそうです。でもお花が好きで、わざわざ種を買って育てたんですね。なんか偉いな。
私の田舎も、昔は春になると一面ピンク色になっていました。
子供の頃は私も、レンゲ畑で輪っかを作ったり、ペットのウサギを連れて行ったりして遊んだものです。学校に行くときも帰るときも、友達と遊ぶときも、目の端にレンゲがありました。
ただ、我が家の田んぼにはレンゲが植えていなかった!
子供心に「何で、よその田んぼはピンクなのに、うちの田んぼは土色なんだろう?寂しいな〜」と思っていました。
大人になって父にその理由を聞くと、単に肥料になるのを知らなかったそう笑、じゃあこれからは毎年レンゲを植えるわと言って、そこからやっと我が家の田んぼもピンク色に。
ところが、気がついてみると、他の田んぼはレンゲを植えるのをやめてしまい、我が家だけになっていました!レンゲよりお手軽な肥料ができたからです。レンゲは、種を買い、すき込む手間が面倒だと。
それでも、父はずっとレンゲを植えてくれました。
花が咲いたら、毎年、近所の保育園にも声をかけて、子供たちを遊ばせてあげました。
その頃には、昔と違って、よその田んぼに勝手に入っちゃダメと厳しくなっていたので、田舎の子供なのに田んぼに入ったことのない子ばかり。
子供たちは、花輪をつくったり走り回ったり、毎回大喜びでした。保育士さんが写真を撮ってくれるんですが、子供たちの笑顔のまぶしいこと!
父も花咲かじいさんとして大勢の子供たちと写っています。今、その写真は父の仏壇に飾ってあります。平成の十年代の写真なので、この子たちはもう大人になってるわ〜と、実家に帰るたびに思います。
さて、我が家に連れてこられたレンゲ草は冬を越せるかな?やはり野におけ・・・と言われているぐらいだから、放っておく方がいいのかな。
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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