なじむのに時間がかかったお嬢様

あっという間に、女神ライブはもう明日・・・

 

今日は一日、三味線の練習をしたり、ご挨拶?の練習をしたり、着付けの練習をしたり・・・練習だらけだ〜

 

3年前、三味線屋さんが「中古の三味線があるけどいかがですか?」と見せてくれたのは、今では手に入らない、いい素材が使われているもったいないぐらいの三味線で、お値段もそれなりでした😆

 

この三味線屋さんは職人気質で、簡単に人にセールスしない人

 

当時、通って五年ほどたっていたけど、三味線屋さんに認められた気がして嬉しかったな。

 

でも、最初から使ってる初代の三味線もあったし、急にお金も・・・。「また機会があったら〜」とお茶を濁して帰りました。

 

その一週間後、父が急に亡くなって、お葬式でバタバタした後に母が、「お葬式ではお世話になったから」と、私と姉にお金を渡してくれました。

 

その金額がほぼ、あの三味線の値段と一緒だったので、もう迷わず買いました。父は、私の弾く三味線の音が大好きだったからな〜

 

我が家に来た三味線、不思議なことに、家に帰ったら音が全然違っていて、「あれ?こんな音だったっけ?」というぐらい平凡な音になった。お店ではすごくいい音だったのに・・・

 

何か庶民の家に気位の高いお嬢様がお嫁に来たようで、持て余していました

 

せっかく買ったのに、練習は相変わらず古い三味線でやって、お嬢様は時々ご機嫌伺いに弾いていました。

 

調子いいなと思っても、糸を替えるとまた平凡な音に戻ったことも何度もありました。

そんなだから、発表会も、師匠とのお稽古もお嬢様は家で待機していました。

 

今年の春、買って三年たって初めて師匠に見せたら、「いい音が出るのに、今度はこれで発表会に出れば?」と言われました。

 

この頃から、少しお嬢様と距離が縮まったみたいです😆

 

明日は本番なので、糸を替えないといけないんですが、また音が鳴らなくなったら?と少し躊躇しましたが・・・大丈夫だったみたいです😄

 

楽器は人間が選んでいるようで、実は向こうがこちらを選んでいると聞いたことがあるけど、何かわかる気がする〜なじむのに三年かかってしまいました029.gif

 

明日もお嬢様、頑張れ〜

 

新しいお弟子さんはキラキラ〜

昨夜、「三味呑」(しゃみのみ)が開かれました。

 

これはうちの師匠による命名で、「三味線を聞きながらお酒を飲む」という大人のラグジュアリー?リラックス空間・・・

 

最近激増してきたお弟子さんに、いろいろな種類の長唄を聞いてもらうという趣旨で開かれました☺️

 

集まったのは、最近三味線を弾き始めたという「三味線一年生」の人たちが多数だが、

私(9年目)も、もちろん参加したよ😄

 

多分、みんな「9年もやってるんだ!!」と、途方もない年月を想像したと思います・・・私も始めたときはそう思ったんだけど、

いつの間にかそうなっていたよ😆

 

それにしても・・・

新しい人の興味津々の顔、キラキラした瞳、

いいですなあ〜

私もこうだったのかにゃ〜

 

始めた頃も、今も、三味線は楽しいにゃ!と伝えてあげたい💕

 

甲野善紀@音楽家のための身体操法講座

「音楽家のための身体操法講座」に行ってきました!!

フルート奏者の白川真理さんが、古武術の甲野善紀さんを迎えて、20年以上も続けている名物講座です。

プロ、アマ問わず、古武術の視点から答えていただけます。

過去のブログを遡ると、ギター、ウクレレ、フルート、久しぶりに弾くピアノ、尺八、津軽三味線、シンギングボウル、役者、腰痛、ペットロス、ニッケルハルパ(スウェーデンの伝統楽器、甲野さんも初めて見た)等々。

この講座、三味線を始めた頃から興味があったけど、その頃は「分からないことが分からない」状態。その後も変な遠慮があったりしてタイミングが合わなかったけど、

「質問できるうちに何でも聞こう!!」と思って申し込みました

会場に着くと、最初は甲野先生のお話の時間で、音楽について「人間の耳は小さな違いを察知する能力があるから、とてつもなく違って聞こえる」というお話をされていました。

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そしていよいよ音楽家講座〜031.gif

応募が多い場合、時間内では終わらず、次回に回されるそうで、前回の残りの方が3名いました。そしてジャンケンをしたら、何と私は人生で最高にジャンケンが強く、この日の応募者のトップ!つまり4番目に見てもらえることになりました!!

・・・が、よかったのはここまでで😆

前の3名の方は、偶然にも皆さんピアノ奏者だったんですが、

ガチでプロ!!😱

こんな人たちの後に私が弾いていいの!?😱😱

私、完全に場違いなんじゃ?・・・・😱😱😱

 

「今日は調子悪いからやめます!」と口から出かかっていたんですが、

意を決して舞台に出ました!!

しかし、

チューニング(調子合わせ)ができていませんでした・・・😱

 

ホールでは他の参加者の迷惑になる、ロビーでは係員に止められて、中途半端にしか調子が合っていなかったので、当然舞台でも合わず、

「楽屋でどうぞ」と言われて、一旦引っ込むことになりました😆

 

最初から楽屋でやればよかったのに、初めて来たので分かんなかったよ029.gif

他の人はチューニングが必要ない楽器ばっかり・・・ずるーい😆

 

よく考えたら、発表会でもなく他人の前で三味線を弾くって、初めて。

発表会では師匠が調子合わせをしてくれていたので、過保護だったなあ・・・

準備整えて、再度舞台へ出ました!!よっしゃ!!

私の悩みは、特定の部分で、右手の安定が弱くて、三味線がぐらつくこと。(右手は三味線を安定させつつバチで弾いている)

一度弾いてみて、甲野先生「ふーむ」という感じで表情を変えず、カバンの中からスルスルっとヒモを出しました。

出た!!おなじみヒモ。それを体にかけて、

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(前面も同様になっています)

もう一度三味線を弾いてみると、

「おーーー」というどよめきと同時に拍手が!!

そんなに違うの!?いや、もう認めざるを得ない!!

その後、指にもヒモを・・・

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またまた拍手をいただき、うれしくなってちょっと多めに弾いた😆

姿勢も違うし、構え方も、音の響きも全然違っていたよ!!

と、後で皆さんに言われました☺️

本当ー?

一人でお家で練習をしていたら得られない経験でした✨

小さな違いが大きな違いにつながるのだな😆

この回を主催されている白川真理さんは、明るくてお茶目なフルート奏者です。甲野さんの理論を一つ一つ体に落とし込んで自分の演奏につなげているところ、他の人にもその機会を開いているところが素晴らしいです。来ている皆さんも熱心で、終わった後の懇親会もお話が尽きませんでした。

 

 

 

風邪引いてじれったい三連休

この3連休は風邪を引いて、ほぼ家にいました。

金曜の夜から悪寒がして熱も出て、喉も痛い。節々も痛いし・・・(もしや!)

土曜の朝にクリニックに行ったら、幸いコロナではなかったようです。(セ〜フ😅)

(余り早く来るとウイルスが検出されないからねとドクターに言われましたが)

今は熱も下がって、十分骨休みをしたと言えましょう。

それよりも大事な、私がたくさんやっているお稽古事の一つの「答え」のようなものがこの週末に分かったのです。

何と言っていいか・・・具体的には書けませんが、「うわー!」と言って何かに没頭したい気分なのに、体はまだ風邪を引きずっていて、何もできない。

やっと分かった「答え」を反芻して、大人しくしているしかないようです・・・

誰にでも時々、人生の「答え合わせ」みたいな出来事があると思うんですが、それが来ちゃったかなーと思いました。

 

三味線をまとめて運べる優れ物

月曜日は三味線のお稽古でした〜。

 

お稽古は、先生のお部屋ではなくて、マンションの共有スペースのお部屋でするんですが、先生がガラガラ引っ張ってきたのを見ると・・・

 

三味線立てにコロコロがついて、可動式になっていました!(後でつけたんだって!!)

 

これなら5梃まとめて持って来られる!!

 

感動してしまいました😆

 

そして、練習不足がたたって、お稽古の出来はイマイチでしたが・・・次、頑張りまーす!!

 

もっと鳴れ!マイ三味線

今日は三味線の師匠とのお稽古なので、朝から練習・・・

 

昨日ガッツリ寝たから、三味線が楽しいです💓

 

今日のお稽古は、まず、最近調子のいいマイ三味線を持っていって、調子を整えるコツを教えてもらおう!!

 

どういうことかというと、師匠の方針で、お稽古のときは師匠のうちにある三味線を使わせてもらっているんです。だから、手ぶらで通えるし、師匠の三味線は音も良いし・・・

 

でも、自分の楽器の調子合わせは、いつまでも自信がつかない😅

 

弾く以外は全部師匠がやってくれるのでね。

 

調子合わせは、師匠がやると、お稽古三味線でも天国の音色なのに、素人がやるとダメダメです。

 

よい三味線なら、師匠が合わせると、更によい音になります✨

 

ここを教えてもらいたいので、今日はマイ三味線を持っていきます💕

三味線の音が変わった

三年前、父が亡くなってから縁あってうちに来た三味線、すごく物がいいよと三味線屋のおじさんが言っていたのに、私が弾くと、ボヨンボヨンと聞こえていました。

 

多分、調子がうまく合っていない・・・にしても、耳の奥に何か詰まっているような音。

 

まだ弾きこなせてないな・・・と思って、早三年。

 

最近、やっとこの三味線本来の音(の、何分の1かもしれないが)が聞こえるようになった!

 

その代わり、初めから弾いてたお稽古三味線の音がボヨンボヨンと聞こえるようになった😅

 

何か不思議だなー

三味線、心震える新曲

久しぶりですが、三味線のお話。

しばらくぶらぶらして、「松の緑」なんぞお稽古していましたが、いよいよ次の発表会にかける曲に取りかかりました。

次の曲は、「勧進帳 問答入り」

普段、長唄の発表会でやるやつは、弁慶と冨樫のやりとりが省かれているんですな。この二人のやりとりこそが、勧進帳のカンジンな部分、しゃれているわけではないんですが、

攻める冨樫「お前ら、嘘ついてんじゃねーよ!お尋ね者の一行だろ?」

弁慶「嘘じゃねーよ!俺らはフツーの山伏だっつーの!!」

というやりとりに、観客は手に汗握るというものです・・・本当は、弁慶はどこから見てもお尋ね者の義経一行なんですが。

というわけで、その迫力あるやりとりが入ったのが「勧進帳 問答入り」という曲なんですが、先生がお手本として古い音源を聞かせてくれたのが、

良すぎた!!

唄の芳村伊十郎はもう長唄の神様みたいな人なんですが、三味線も錚々たるメンバーで、

久々に心震えました・・・!!

というか、やはりお手本にする音源は最高峰のものを聞くべきだと再確認!!

伊十郎もいいけど、勧進帳がそもそも大変よくできた楽曲だとも思うわけですが、

ああ、この音源痺れる・・・!!

時間のある時にちょびっと聞くだけでも感動してしまうぅ・・・!!

これ、私がやるんかー。できますかねー。というわけで、お稽古が始まりました!!

師匠の結婚サプライズパーティーに思う

先日、三味線の師匠の結婚サプライズパーティーがあって、私も呼ばれてきました。

こういうの、年齢とともに遠ざかりますね☺️うちは子供は猫だけだし。

若い頃、友人がご祝儀貧乏で弱り切っていたのを親戚のおばちゃんが、「今のうちだけよ、そのうちお葬式しか呼ばれなくなるから」と慰めてくれた話を聞きましたが、おばちゃんは正しかったよー☺️

サプライズパーティーって私も初めてで、幹事さんにおんぶに抱っこのところがあったんですが・・・大成功だった✨

三味線の弟子の有志3人が中心になり、お店選び、式次第、演出もろもろ全部完璧にやってくれました✨

私は、前日LINEで「乾杯のご発声」役だと知って慌てたぐらい・・・ほとんど何もしてませんでした☺️

師匠も、新婦さんも、見事に驚いてくれて、めちゃくちゃ喜んでくれました!!

 

 

幸せそうな二人を見て、参加者一同また幸せになるという・・・🌸

会場となったのは渋谷のセルリアンタワーに近いお店ですが、師匠を初めて見たのがセルリアンタワーの能楽堂でした。

とある役者さんの舞踊の会の三味線を担当していました。今から10年前ですが、そこでお話ししたわけではありません。

そこから2年経って、また同じ役者さんの舞踊の会が赤坂であるわけですが、そのときも三味線を弾いていたのが師匠で、「あの時の人だ」となじみができていたので、そのすぐ後にあった師匠の三味線会に顔を出したのが本格的な始まり。

こんなに長く続いた縁にびっくりです。神様はいろいろな出会いを実にさりげなく用意してくれているものですね。

 

出会いに感謝して、若い二人の幸せを祈った夜でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三味線、4年越しの音

連休後半は、三味線のお稽古で、師匠が我が家へいらっしゃいました☺️

 

本日のメインは、お稽古よりも三味線のお披露目✨4年前に買った三味線をまだ見せていなかったんです😆

 

普段のお稽古は師匠のうちへ行き、師匠の三味線を使っているんですね。

 

この三味線、4年前、いつもの楽器屋さんのご主人が「中古だけど、いい木を使ってますよ」と勧めてくださったんですが、値段もそこそこするし、お稽古三味線は持っているし、「考えておきます、、」とお茶を濁した私。

 

その一週間後、突然父が亡くなり、お葬式でばたばたした後、母が「お父さんのことでお世話になったから」と、私と姉に少しお金をくれました。

 

本当は、父の最期のお世話をしたのは姉で、私は何もしていないんです。ただ、姉だけに渡すのは不憫に思ったそうで(母、ありがとう!)私も姉の何分の一かいただきました。

 

その金額がほぼ三味線の値段で、「そういえばお父さん、三味線の音が好きだったな、これはお父さんの意思だな」と、新しい三味線を迎えたというわけです。

 

右のオレンジの方が最初から使っているお稽古三味線、左が4年前に新たに買ったものです。

 

新しい三味線ですが、家に持って帰って弾いてみると、「あれ?こんな音だったっけ?」と思いましたが、翌日も、その次も、どんどん音が悪くなる。

 

別に不良品だったわけではなく、物がいいから、もう糸の張りから調子から、全部にレベルの高いのを要求してくるんです・・・腕がついていかないというか、

 

三味線を扱う全てがついていかない😅

 

身分不相応にいいお家からお嫁さんをもらったら、こんな気持ちになるんでしょうかねー。

 

それが!

 

あーら不思議〜師匠にかかると、「あれっ!こんなにいい音になってる!!」

 

びっくりでございます〜。かつて三味線屋さんで聞いた音色と同じー!というか、

うちにお嫁入りしてから4年間、一度もこんな音で弾いてあげていません。

 

「いい三味線だから、次はこれで発表会に出ましょう」と励まされました。もう少し扱いに熟練します・・・

 

朝起きたら、また元の変な音になりつつありました・・・ああ。