両国のシアターX(カイ)で「東京大空襲 下町炎上」という舞台を見ました。
個人的なことを言うと、ウン十年前の3月9日、私は故郷広島から出てきて、広島県民として言わせてもらうと、
東京は人の入れかわりが激しいせいか、GHQの遺言か、余りこの日のことを報道しないなーと思っていました。
広島は、原爆もあって毎年平和記念式典をやってテレビでも流すし、夫の田舎の沖縄も、6月23日は休みにするとか戦争の記憶があせないように教育に力を入れています。
東京は新しい情報を追いかけるのに忙しいのはわかるけど、大事なことを忘れてないか?
平成も終わり、新元号になったら、ますます昔のことはいいや・・・ってなりそうですが、東京よ、なってはいけない!
今、戦争世代が静かに退場していることも危機感を感じます。
舞台に話を戻すと、両国に住む畳屋一家、職人のお父ちゃん、しっかり者のお母ちゃん、おばあちゃん、子供たち、弟子という大家族で、お隣がブリキ店と散髪店。ご近所仲良しで、何かあるとみんなで集まって、三味線に合わせて歌ったり踊ったりしている。(師匠が栄之丞役で三味線弾いていて楽しかった)
当時はありふれた、今では全くなくなった雰囲気、そんな一家の昭和17年〜20年3月10日のお話です。
畳屋のお父ちゃん、氏家晋松は「劇酒場 忠臣蔵」の松元信太朗さんです。はまってた!
私もこの年齢になって、子供を戦地に送った当時の親の気持ちが痛いほどわかるようになってきた。
東京は第二のふるさとになりましたが、今の安寧な生活がどこから来ているか、折に触れて感じることが大切だなと思いました。
ずっと氏家一家と泣いたり笑ったりしていたせいで、終わったらしばらく戻ってこれなかった。
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした!温かくて重い話をありがとう。
そして、この日に犠牲になられた多くの方のご冥福をお祈りします・・・
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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