杵屋栄之丞門下の新年会終わりました!
来てくださった方々、声援送ってくださった方々ありがとうございました♥️当日の心の支え、次へのエネルギーになります!
簡単に当日のレポートをします。
日時:2020年2月23日(日)
場所:築地江戸銀
時間:18時30分開始
番組:
1、佃、騒ぎ、京の四季(有志)
2、チンチリレン(Cさん、Aさん)
3、吉原雀(Aさん)
4、喜撰(Iさん)
5、越後獅子(Eさん、Kさん)
6、蜘蛛拍子舞(ふう香)
7、滝流し(Eさん、Aさん、ふう香)
全て師匠が一緒に弾いてくれます。
唄は杵屋勝四寿さんが唄ってくださいました。当日まで京都南座で「勧進帳」をやって、その後一人で四曲担当というタフさ!(というか無茶振り?)
時間になって、お客様が次々見えます。始まる前は広く見えた江戸銀の二階広間が人でいっぱい・・・!
いよいよだー!
お客様の中には、津軽三味線と長唄三味線どう違うの?とか弾くところを見るの初めて!という方もいらっしゃるので、師匠から、佃(つくだ)、騒ぎ、京の四季の三曲で、長唄三味線の紹介を兼ねて説明がありました。
佃は、撥を上から下ろす、撥で下から糸をすくう、指で糸をはじくの「弾いて、すくって、はじく」という最も基本的な奏法の繰り返しです。それでいながら、勘所を移動することで川の流れを感じさせたり、また、速度を変えることで悠々たる大河にもしぶき上げる奔流にもなり、お芝居にもたびたび登場する曲です。
次の「騒ぎ」ではぐっと都会の雰囲気に。
これは糸を二本同時に弾き、繰り返し弾くことで歓楽街の猥雑な雰囲気が感じられる曲です。歓楽街といっても場末のそれではなく、いいオトコ、いいオンナが粋に、時にはあだっぽく楽しんでいる、日本人が心の中であこがれている江戸時代の色街ムード満点の曲です。
そして「京の四季」、前の2曲とは違って、唄もつく、ちゃんとした一曲です。京都で舞妓はんがはんなり〜という曲。
以上三曲は、栄之丞門下では最初の入門コース「手ぶら稽古」の曲です。お芝居でもたびたび使われるので、弾けるようになると歌舞伎を見ていても「これ知ってる!」と眠気が飛んで?二度おいしい曲です。
先生の説明とともに、門下生も演台で曲を弾きました。
↓二列目左端で三味線を弾いているのが私です。
次は、「手ぶら稽古試験曲」笑笑笑、CさんとAさんによるチンチリレンです。
本番の写真がなかったので、直前の練習するお二人。手前の女性たちね。
普段はおしゃべりの楽しいお二人。
今回の新年会は、お二人の強いプッシュもあって実現しました!私一人だと、会をやるやる言っても限界があります。ありがたいです。
次は、「吉原雀」のAさん。
Aさんは子供のころ三味線を習っていたという今どき稀有な存在。出身の静岡県掛川市には掛川大祭という長唄をメインにしたお祭りがあり、フツーに三味線に親しむ機会があったのだとか。
去年の夏から「また始めたい」と再開しました。子供のころからやっているから手つきが違います。羨ましいー。
弾いているちょうどいい写真がなかったです🙇
さて次、最近、新人の成長著しい栄之丞門下ですが、その一人、Iさんの「喜撰」です。
何事も研究熱心なIさん、発表会前に百均で譜面台を製作していたのにはびっくりしました!
真ん中がIさん。譜面台の青い布がそれっぽい。
譜面台の他に、今回発表する各曲の歌詞カードをつくってくれていたのにもびっくり!事前に師匠の方で番組表と歌詞カードが一緒になったものを用意していたのでそれは日の目を見ることはなかったのですが、研究熱心です!
Iさんは去年の春に始めましたが、最初から手元を見ずに弾く「ブラインドタッチ」スタイルです。楽譜と手元を交互に見る余裕がないからというのが理由だそうですが、つい勘所シールを見てしまう私にはできない芸当です。
その次、石巻からやってきたお二人、EさんとKさんです。
石巻在住というハンデを物ともせず、「越後獅子」全部弾きました!!Eさん(男性)は替手、Kさん(女性)は本手です。
Kさんは、成長著しい新人その2でもあります!去年の新年会の時には三味線を習っていなくて翌日から始めたというのに、すごい進歩!!
日本人は三味線の潜在能力あるよ。その証左。
↑あれ、Eさん切れてる。
さてさて、お待たせしました!!スクロールお疲れさま、ふう香の登場です!!
実は今回、三味線発表のほかに裏テーマがありまして・・・
「着物を着ること。」
着物で発表会に出るのは、一大決心の要る、チャレンジでありましたが・・・
踊りやってるから着付は慣れてるでしょ?と言われるんですが、普段のお稽古は浴衣なので、きちんと着物を着るのは年に数回・・・新年会とか、踊りの会とか。
それも、朝早く起きて着付して、美容院に行って髪とメイクをしてもらって、やっとできたら、もうぐったり、余力で踊っているというありさま。
それがつらくて、着付になれるよりも、ここ数年は新年会に行かないという選択をしていました。(踊りの先生、ごめんなさーい)
時間はたっぷりあるから、お昼から用意すれば大丈夫!!
最初の難関アップヘアを何とかつくり(45分経過)着物を着て(30分経過)最後の難関、帯結びだー!!
あれ、、、?何か長い・・・お太鼓をつくろうと思ったら、妙に帯が長いのです。(実は、最初に胴に二巻きすべきところを一巻きしかしていなかったのです笑)
この帯、こんなに長かったっけ?(そりゃ長いですよね)
もぞもぞやっても、手に負えない。(気づけよ)
一人ではとても無理!と判断して、夫に手伝ってもらうことにしました。(ここで着付の本、確認した方がよかった。着付という字は「気づけ」とも読めますね笑)
夫は不器用ではないですが、女性の帯の構造までわからないので伝わらない。「これをお太鼓の中に畳んでしまって」と言っても、お太鼓って何?から始めないと。
一度、何とか形になったんですが、横から見ると、余った部分が屏風だたみで三層になって入ってるのがバッチリ見える。「これを半分に折って、後ろに回した「て」で見えないように折って」と言ったのですが、何を見せたくないのか、わからないんですね。やり直し。
時間はどんどん過ぎるし、焦って声は尖ってくるし、「これは一人じゃ無理だよ!」夫も音を上げて、ふうちゃんまでやってきて、椅子にかけた帯締めを猫パンチして遊んでいるし・・・!
大量の布をお太鼓の中に無理無理巻き込んで何とか形になったときには一時間オーバー、焦りと緊張でくたくたになってしまいました。
長くなったので、その2に行きます。
お疲れさまだにゃー。
投稿者プロフィール
- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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