6月の末に講談のお稽古があり、「曽我物語」の後半をやりました。
分かったのは、「曽我物語」はもともと30分のお話で、発表会用に15分、15分のお話になっているということです。
だから、前半の15分では仇討ちができないし、後半15分では始まってすぐクライマックス突入という・・・笑
しかし、少々無茶な構成ながら、すごーく面白くて講談らしさ満載!前半を秋の発表会でやりますが、後半をやる来年の発表会も楽しみ!
それにしても。今の時代、敵討ちなんてどうよ?という疑問が・・・
工藤祐経(くどうすけつね)が悪者になってるけど、そもそも祐経の領地を横取りした曽我兄弟のおじい様・伊東祐親(いとうすけちか)が悪いんじゃん。
(にわか勉強の成果)工藤祐経と伊東祐親は親族で、祐経が領地を相続した時はまだ幼かったので、「お前が大きくなるまで管理してあげるよ」と伊東祐親が領地の管理・・・というか、それ切り横取りしてしまったのが元の原因らしいです。
祐経の寝込みを襲う兄弟、それは今の感覚ではテロなんじゃないか、こんなの現代に受け入れられるのかなーと。
そんなことを思っている7月8日のお昼、安倍元総理のニュースが。
安倍さんは急に総理を辞めたり(それも2回も)いつも驚かされてきたけど、今度のはショック以上でした。
安倍さんは、小泉内閣の官房長官で、優しそうで信頼が置けそうで、つまり「いい人「でした。
第一次安倍内閣は体調悪化で退陣したけど、再び総理になったとき、少しキャラが変わったと思いました。「いい人」をかなぐり捨てたというか・・・人がいいだけじゃ総理は務まらないと学習したのか、ある意味、非情になったというか・・・「魂売った」という表現が似合うぐらいのダークさを身につけたなと思いました。それが長期政権につながったのでしょうけど。
今回のことは、闇からの住人が「お代を回収しに」突然やって来たとしか思えない。こんな事件が日本で起こったとは。
そこでまた、「曽我物語」に戻るんですが・・・18年、敵討ちをすることだけを目的に生きいてきた兄弟は、望みを果たしたら、もう自分の命には頓着しませんでした。かたきの祐経も、悪役らしく、憎ったらしく討たれます。
分かりやすくていいじゃないですか。何せ1000年近く昔の話です。講談として練り上げられています。楽しみましょう。
分からないのは現代人の心の方です。
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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