重い女、軽い女

 

2月の中旬、国立劇場で、ゆる友のNさんが日本舞踊の舞台に出るので、同じくゆる友のYさんと見に行ってきました。(ゆる友というのは、ゆる体操の友達のことです)

 

日舞の舞台で踊るのって大変そうと思うけど具体的にピンとこない人、

花嫁衣装(和装)で、日本髪のかつらで、アップテンポの盆踊りを踊っている自分を想像してください💕

 

 

私も小さな舞台に出たことあるので、その時の経験からなんですが、

 

日本髪のかつらって重いんですよ。

油断してると、首が後ろにがくって引っ張られるぐらい重い!

そして、振袖は2枚着てます。

 

舞台の上で一瞬にして着物の色が変わる演出がありますが、「引き抜き」と言って、そのために2枚着ています。つまり、

肩周りに布が多くて、腕が上がりません。

 

Nさんは5回ぐらい衣装変わってたから、お着替えだけでも大変だったと思います。

 

また、舞台では、着物は裾をお引きずりにしていますが、普通の着物と違って裾に綿が入って、重いです。

毛布を腰から巻き付けているかのような重さなんですよ、これが。

 

ターンしたときに裾が絡まると身動きが取れなくなるので、

裾を蹴り飛ばしながらターンしないといけないんですよ。

 

というわけで、

 

首、肩、腰という運動のための関節がガッチガチに固められた中で踊るんです!!

 

帯も入れると10キロはあるんじゃないかな。Nさん、それを体にまとって、一人で1時間踊るんですから、どうなってるんだろう。

 

Nさんは、専門職でありながら毎年舞台に立っている人です。同年代なのに、この体力はどこから来るんだろうと思います・・・

 

演目は「道成寺」で、日本舞踊の楽しさが凝縮された舞台でした!!

 

もうすぐ建て替えの国立劇場と↑

 

さて、舞台を見終わった後、一緒に行ったYさんと食事することにして、国立劇場からほど近い、私が以前住んでいた町に移動しました。

 

数少ない私の行きつけのお店に行こうと思ったんですが、なぜかこの日に限って満席で・・・がくっ。

 

すると、Yさんが、この近くにある、もう退職されたうちの職場の先輩、Oさんから前に教えてもらったフレンチのお店に行こうと提案してくれました。行ったら、ちょうど席が空いていました💕

 

お店に入ってしばらくしたら、何と、そのお店を教えてくれたOさんがいるではないですか!!Oさんの友人のUさんも一緒。(この人も同じ職場の先輩で、退職された)

 

Oさんが退職されたのは二年ぐらい前?Uさんは1年ぐらいでしょうか。毎日顔を合わせていても、辞められると2度と会えなくなる人が多い中、奇遇でした・・・

 

偶然ってあるんですねーと、四人でびっくりし合いました笑

 

それにしても、先輩たちの軽やかなこと。うちの職場の女性は、退職すると10歳若返るというのが私の見立てですが、やっぱりそうだった。

 

精神的に軽やかなことは、女性をきれいするんですね〜。

 

働く女性は、会社という舞台でいろんな重荷を背負って踊ってるんだな。

 

まだまだあの域まで行かない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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古波蔵ふう香
古波蔵ふう香
猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。