「はーあ、お腹いっぱい!
飼い猫と何とかは3日やったらやめられないって誰か言ってたけど、本当だな・・・」ふうちゃんはどてっと横になり、この一か月余りのことを思い返しました。
チャーリーのママに保護されて、病院ってところに行ったみたいだけど、何したのかよくわからなかった・・・エイズ検査とか不妊手術とか、何のことだか。おへその周りの毛をそられたのはちょっと腹が立つなあ。今でもスースーするもの。
それからキャリーに入れられて今のおうちに来たんだよね。雨の降る寒い日だった。最初は麻酔が効いてぼーっとしていたけど、麻酔が切れると寂しくて、猫のテレパシーでクーと連絡を取ってばかりいたっけ。
ご飯は食べさせてくれるし、優しくしてくれるし、悪い人たちじゃないみたい。こんなことならさっさと飼い猫になればよかったな・・・とは思うけど、子猫のときも捨てられちゃったし、猫の運命なんて人間次第だなあ・・・
「ごちそうさま!じゃあ・・・」夜ご飯を食べ終えたお母さんが、例のお部屋へ行きました。
「あそこだけ行っちゃいけないって言われてるけど、何があるんだろう?」
ふうちゃんはお母さんの後をそろっとつけていきました。ドアが1センチほどあいていて、中をじっと見てみると・・・
お母さんが正座をして、こちらに背中を向けて何か一生懸命作業をしています。びょーん、びょーんと変な音が聞こえてきます。「ううーん、調子が合わない。おかしいなあ」ぶつぶつ言っています。
「これは何だろう?」ふうちゃんと三味線の出会いでした。(続く)
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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