ほどなくして、チビはチャーリーのママの友人宅へ、キー子はチャーリーママの妹宅へ引き取られ、クーは一人旅に出ました。
こうして、筆者の家にふうちゃん(チビ)がやってきたわけですが・・・長かったですねー。野良猫ちゃんがチャーリーママを介して引き取られる・・・というだけで話がどんどん広がり、気がついたら41話も費やしてしました。
無事飼い猫になってめでたしめでたし・・・といきたいところですが、もう少しおつき合いください。
ガチャガチャ。
玄関の鍵の音がしました。「にゃーぉぉぉ」(おかえりー)ふうちゃんが玄関でお待ちかねです。お父さんが帰ってきました。
「ふうちゃんただいま!三つ指ついて待っててくれたの?よしよし。チュールをあげようね」
ふうちゃんがここに来てから一ヶ月がたちました。新しいおうちはマンションで、お父さんとお母さんの二人暮らし。
お父さんは空手家で、重たい荷物もひょいと持ち上げるくらい力があるのですが、一旦風邪をひいたらいつまでもぐずぐずしてしまうし、お母さんには全く頭が上がらないのが不思議でした。お母さんはお仕事だお稽古だと、いつも忙しそう。
ご飯のお皿が空っぽになりました。「もっとチュールちょうだい!」おねだりすると、「もう、仕方ないな」と言って、追加してくれます。お母さんは「これ以上食べたら太るよ」と、おかわりはしてくれないので、おねだりはお父さんにします。
マンションの中は公園に比べるとずっと狭いのですが、ご飯をもらえさえすればそんなに動く必要もないので、ふうちゃんは気にしていません。
キッチンも洗面所もどこでも行けたので、ご飯が終わったらいろんな場所を探検するのが習慣でした。
・・・ただ一つの部屋を除いては・・・(続く)
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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