「あの人間たちは三味線に張る皮のために猫を飼ったんだ!」ふうちゃんは大ショック。
あの優しそうなお父さんとお母さんが・・・にわかに信じがたいことでしたが、ともかく逃げなければ。
「ありがとうございました!お気をつけて!」お稽古が終わって、玄関で師匠を見送るお母さん。
くるっと振り向くと、部屋が静まり返っていて、
「あれ?ふうちゃんがいない」いつも三味線を弾くときはドアの前にいるのに・・・お母さんが部屋の中を探してみると、ソファの裏にいました。
「何で隠れているの?」「にゃーん」
腰が抜けて動けないのでした。
「とほほ・・・次に師匠が来たら、あたし、皮をとられて3枚におろされているかもしれないっていうのに、全く・・・」ふうちゃんが情けながっているとき、
再びピンポーン、ガチャガチャ!ドアが開いて再び師匠が登場!猫びっくり!
「済みません!お稽古代・・・」
「あーーっ!お支払いするの忘れてました!済みません!」
ってなやりとりの後、お母さんがもう一度部屋に戻ってみると、今度こそ猫の姿は消えていました。(続く)
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- 猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。
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