「藤娘」に思うこと

 

オミクロンで2月の発表会がなくなり、軽い虚脱状態に〜。でも何か弾きたい。

 

発表会をするとしたら、候補は5月ぐらいでしょうか?師匠と相談して、それまでに軽い曲でもやろうということになりました。

 

そこで決まったのが「藤娘」!前に踊りで習った曲でもあります。あ、私は一応日舞もやっていたんです。

 

 

私が三味線で一番力が入るのが、過去に踊ったことのある曲。何度も聞いて曲が体に染み付いているからです。

 

ザ・日本舞踊というくらい有名な曲ですよねー。踊りの先生が「舞踊会で必ずみてもらえる曲だから、練習しといて損はないわよ!」って言って、練習し始めた記憶が。

 

日舞の踊りの会って、一つの会館で一日中、ずーっと入れ替わり立ち替わり演目が行われます。長いので、見ている方も、知り合いが終わったら中座したりするんですが、「藤娘」は超有名なので、これを見たら休憩しよう・・・とみんな思ってしまうほどの人気演目なんです。

 

踊っていても気持ちいい曲です。玉三郎のDVDとか見て研究したなあ。

 

ただ、あの頃、もう三味線をやっていたので、私のエネルギーのほとんどは三味線に行っていました。それまで、お稽古で習った部分は家で必ず復習していたんですが、それを全くしなくなりました。

 

踊りの先生も何か勘づいていたと思いますが、何もおっしゃりませんでした。

 

1年ぐらいずっとお稽古したでしょうか、そろそろ次の曲に行きたいので、スマホで「藤娘」の練習を撮影して保存版にすることにしました。先生の踊りは撮れないので、自分の踊りを録画しようと。

 

「ダメダメ!そこはこうやって」先生が何度もダメ出しをするので、全部を録画することはできず・・・結局、全部どころか、最初の1分ぐらいしか残っていません。保存版はうやむやになってしまいました。

 

後でその1分を見てみると、先生がダメ出しした意味がよくわかります・・・映像は残酷だ〜。気分だけは玉三郎ですが、全然踊れていない。

 

その後、別の曲をやりかけたところでコロナが始まり、先生も高齢なのでお稽古を続けるのが難しいということで、教室は自然消滅に。

 

「藤娘」を聞くと、懐かしさと寂しさが込み上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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古波蔵ふう香
古波蔵ふう香
猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。