「楠公」は、鎌倉殿の後の物語

 

8月28日の「鎌倉殿」も重苦しかったですねー。どんどん人が死ぬわー。

 

「安定した政権」をつくるために身内で殺し合う、その答えが分からないまま突き進まなくてはならない義時。

 

権謀術数に疲れた義時は、和田義盛の館へ寄っていました。和田義盛は裏表がなくてつき合いやすい(バカとも言う)んでしょうか?久しぶりの巴御前の登場が嬉しかったー!

 

髪のツヤ、着物から、落ち着いた暮らしぶりがうかがえます・・・3月に講談の発表会で「巴御前」をやった私は、巴への思い入れたっぷり、巴の母親みたいな気持ちで見てます。

 

和田義盛に「何かつくれよ」と言われたときの巴のムッとした表情もよかったですね。「何よー、お客さんの前だからって亭主関白ぶって!」と言いたいのをぐっとこらえて、「・・・手伝って!」と言います。巴の後ろをいそいそついていく義盛〜笑

 

ところで、三味線の発表会の曲「楠公」ですが、時代設定は鎌倉時代の終わりごろ、1300年代なんですね。

 

鎌倉幕府が倒れ、後醍醐天皇と足利尊氏の権力闘争が本格化します。

 

楠木正成は、後醍醐天皇に忠誠を誓い、新田義貞とともに戦へ。

 

歴史は足利尊氏を勝利させるんですが、やはり悲劇のヒーローは人心をとらえるんでしょうね。楠木正成は、長唄にもなっているし、「忠誠心」を買われて、戦前の教科書に載っていたそうです。

 

ウィキペディアで鎌倉幕府の最後を読むと、義時の苦労は何だったんだというか、当たり前ですが「鎌倉殿」に出てくる人物はみんな死んでいて、一人取り残された気分になります笑

 

結局、権力闘争に勝っても、100年後はみんな死んでるんだな。

 

ところで、三味線のお稽古がありまして、今回は唄の人が来て「楠公」を合わせました。発表会に向けて段々本格化してきました!!

 

一生懸命練習したところが、師匠と弾いたり唄の人と合わせたりすると、楽しさが何倍にも膨らんでいきます。これがあるから、「時間がある時にやります」なんて賢いつき合いができず、エネルギーを全部かけたくなるんですよねえ・・・

 

今回は感染爆発のこともあって、一般のお客さんは入れないと思います・・・皆さん安心してねー。

 

涼しい日で、ふうちゃんも、ほっと一息。