発表会が終わったにゃ・1

 

発表会、終わりました!

 

コロナを避けて1年7か月ぶりの開催でしたが、伏兵の台風がやってきました。東京の予報は日曜のお昼から雨マーク。そのため、着物を着るのをやめました。

 

一週間前の講談の発表会は着物でしたが、暑くて汗だくだったので、正直もう懲りた😢エネルギー切れです。

 

9月に講談と三味線の発表会が続いたことで、私の中では盆と正月が一緒に来た状態に。発表会が続いたことが、よくも悪くも影響しています。

 

これだけ頑張ったという慢心は不要、「絶対悲観主義」ぐらいでちょうどいい、夫のビデオも最後の30秒が切れる失態があったので、念には念を入れてバックアップすること・・・という教訓が残った。

 

そんなわけで、講談後の一週間は、時間や体力、気力という少ない資源を三味線に投入して、着物の重要度が低下したのでした。

 

このぐらいにして、発表会備忘録を書いておきますー。

 

 

9月18日(日)の19:00から、都内某所で杵屋栄之丞一門の発表会が行われました。一人一人の発表時間が長くなったので、今回初めて唄い手が2人になりました。台風14号が九州に上陸した関係で東京も雨模様の1日でした。

 

トップバッターのTさんとAさん(ともに女性)、「鏡獅子」という長唄の大薩摩(めちゃくちゃかっこいい三味線ソロ)を二人で演奏されましたが、発表時間は一番短いのに、

 

会場スペースの都合から、二人の背後に二挺二枚のイケメン男子4人を従えるという

今回一番豪華な演出でした。🎉🎉🎉

 

しかし、プロの音圧が後ろから来るプレッシャーはすごいものがありますが・・・無事弾き切りました!!

 

お次は、今回最長、30分の演奏「鷺娘」

 

長唄の娘モノには「藤娘」と「鷺娘」がありますが、「藤娘」はポジティブ、陽の松田聖子的世界観、「鷺娘」は陰の中森明菜的世界観とでも申しましょうか。(例えが古いですが💦)

 

当然、陰の感情の方が、嫉妬、妬み、諦め・・・とバラエティに富んで力強い。

 

物語は、鷺が人間に恋をする「和の人魚姫」みたいなお話ですが、死んで泡になって成仏する人魚姫と違って、鷺娘は、地獄に落ちて劫火に焼かれ、死んでなお苦しみ抜きます。中森明菜の「難破船」を彷彿とさせる暗さがありますが、陰が極まれば陽になるというか、「この人は好きでドロドロしているんだな」と聞いている方に悟らせるほどの煩悶ぶりです。

 

そんなドロドロ「鷺娘」ですが、弾いているAさんは最近ご結婚されたばかり。幸せオーラ✨で中和して、むしろ楽しい曲に思えました。

 

それにしても30分の曲を弾くのは大変です。自分だったらできるかなーとパワフルな演奏を目の当たりにして思いました。

 

次は、「時雨西行」

 

演奏するIさんは、「長唄でたどる小さな旅」を実践しています。この曲の舞台は江口の里という大阪の淀川の下流あたりですが、しっかり現地見学。ついでに私の「楠公」の舞台である桜井も訪ねてきたと教えてくれました。いつか本を出してほしいです。

 

この間始めた気がするのに、もう一曲発表するようになったんだなと感慨深かったです。

 

今回みんなが発表するのは、過去にお稽古したことある曲ばかり。名曲ぞろいなので、フルで演奏して20分、30分と長いですが、全く飽きることがありません。当時のことを思い出しながら懐かしく聞きました。

 

ふと、自分の出番が近いことを思い出しました!頭の中は「鷺娘」や「西行」のフレーズでいっぱい。暗記したところが思い出せるか、不安になってきました。→続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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古波蔵ふう香
古波蔵ふう香
猫と和のお稽古にまっしぐらな私の毎日をつづります。