「さあ、猫ちゃんたち、ご飯ですよ。」ご飯はタカシの妻、ミチコが持ってきてくれます。もうお腹が大きいので、お皿を置くのがしんどそう。
ふうちゃん物語(20)ママの面影
話は猫に戻って、西円寺に住みついたミャー子とコハルの話。
ふうちゃん物語(19)ニセモノ僧侶の真実
タカシはこのまま若住職をやってていいのか悩んでいました。
ふうちゃん物語(18)タカシの苦悩
法事は無事終わり、座がくつろいで、それぞれ話し込む人、帰る人、子供たちの元気な声が響く中、施主から西円寺の住職にご挨拶がありました。
ふうちゃん物語(17)西円寺の若和尚
ミャー子のついていった三毛猫はコハルといい、二匹は、これといった縄張りを持たず夏の間あちらこちらで暮らしていましたが、秋風が吹くころには西円寺(さいえんじ)というお寺のお庭に住み着いていました。
さて、今までチビを始めとする猫を中心に物語を進めてきましたが、ここでちょっと人間のお話に寄り道させてください。
ふうちゃん物語(16)寄せる岸辺の流れに
くすくす笑いの方に振り返ってみると、小柄で淡い色の三毛猫がいました。
「ママ、ママって泣いてるから赤ちゃんかと思って来てみたら、こんな大きい子がべそをかいてるじゃないの。」
ふうちゃん物語(15)ミャー子風の中をゆく
ミャー子は、カーテンの陰で小さくなって後悔していました。
ふうちゃん物語(14)ミャー子の後悔
先住猫の怒りが爆発したのは、ご飯のときでした。二匹のご飯が減らされ、それがそっくりミャー子のお皿に盛られていたからです。
ふうちゃん物語(13)ミャー子の事情
ミャー子は住宅地にある小さな茂みから、ひょいと顔を出したと思ったら、ふいに車のヘッドライトが当たって、驚いてまた茂みにもぐりました。
ふうちゃん物語(12)貴族のレオ様
チビ「レオは何でまた野良になったの?飼い猫はご飯いっぱい食べれるでしょう?」
レオ「あ、僕?」レオは茶色の瞳をくりくりさせて、ふふっと笑いました。
レオ「飼い猫って退屈なの。かわいい女の子もいないしね。先住猫もヤローで、生きてるのがつまんなくて。」